木材業文化
おすすめのアトラクション:車埕駅 & 木業展示館 & 貯木池
日本統治時代に建てられた車埕駅は、台鉄最長のローカル支線、集集線の終点駅。二水駅で乗車し、5つ目のトンネルを抜けると、一面の暗闇から、青空と森の開けた風景が一気に目の前に広がります。まるで別世界に迷い込んだかのような雰囲気から、「秘密の花園」とも呼ばれています。1958年に林業大手の振昌興業が南投丹大林区林班の伐採権を落札すると、交通輸送の便から、近くの車埕で土地を購入し、工場を建設しました。最盛期には労働者が2千人以上もおり、車埕と水里一帯が「リトル台北」と呼ばれるほど、車埕に二度目の繁栄をもたらしました。貯木池は原木の貯蔵に使われた池で、車埕の木材業が栄えていた1960~70年代の頃は、木材運搬用のクレーン車を使って原木を池に浸し、樹脂を放出させることで、木材の使用期限を延長していました。現在、貯木池のそばにはカエデ、クスノキ、ラクウショウ、バウヒニアなどの植物があり、日本さながらの雰囲気が楽しめます。